蛮茶菴

フォト・エッセイ ごまめの歯ぎしり
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# 崩壊 朝日新聞 vendredi 17 mai 2019
あるところで「はせがわ ひろし」といふ名前を耳にした。同時に崩壊する朝日新聞といふ本を書いた人だとも聞いた。無学だから何も知らない。どちらも初耳のことで、長谷川煕(はせがわ ひろし)といふ漢字も知らなかつたし、『崩壊 朝日新聞』といふ題名の本があることも知らなかつた。

市の図書館のホームページで検索して長谷川煕の著作を借りてきた。一応『改訂版 崩壊 朝日新聞』( 2018/06/26 )をはじめとして『偽りの報道 冤罪「モリ・カケ」事件と朝日新聞』( 2018/02/26 )『こんな朝日新聞に誰がした?』( 2016 )『アメリカに問う大東亜戦争の責任』( 2007 )の計四冊を借りてきた。改訂版前の『崩壊 朝日新聞』は二〇一五年に出版されてゐる。

ついでに朝日新聞が著者・小川榮太郎と出版社・飛鳥新社に対して五千万円の訴訟を起こした『徹底検証「森友・加計事件」朝日新聞による戦後最大級の報道犯罪』( 2017/10/22 )も借りてきた。ちなみに朝日新聞が訴訟を起こしたのは、本書が出版されたほぼ一ヶ月後の二〇一七年十一月二六日である。

日時を押さへておくことで、状況が見えてくる。子供の喧嘩ではないから、それ相応の準備が必要である。同様のことを知る限りでは、訴訟を起こすと云はれると、これまで多くの著者や出版社は出版を継続することを断念してきた事実があることを知り得る。それは一件や二件ではない。「訴えると脅しながら抗議」するのは朝日新聞の常用の脅し文句のやうである。

この場合も他の多くの場合とおなじやうに、訴訟を示唆すれば出版継続を断念するだらうと信じてゐた節がある。しかし予想に反して、実際、受けて立たれ、裁判沙汰になつてしまつた。故意な虚僞、捏造があれば当然だが、小川榮太郎の本は可能な限り、實証的に、意見を述べてゐるだけだと判断できる。

日々の紙面で、言論の自由を主張し、分を超へた独り善がりなオピニオンリーダーとして、論陣を張つてゐる新聞社が、返す刀で、自社の意見、主張に反する個人の考へ、個人の意見、個人の言論を訴へ、抑圧するかのやうな奇妙な訴へとなつてゐる。

20190517

その延長からすると、長谷川煕の二〇一八年に出版された二著も裁判の対象になりさうであるが、さうなつてゐない。なぜかと思ひながら本に紹介された著者の略歴を見て、漫然とした、やり場のない、形容しがたい感想をもつた。

略歴によると長谷川煕は一九三三年生まれ、六一年朝日新聞入社、九三年定年退職となつてゐる。長谷川自身も『崩壊 朝日新聞』のまえがきで「私は一九六一年に朝日新聞に入社し、九三年に定年退社し、その後も、八八年創刊の時からいた雑誌『AERA(アエラ)』に一年間の嘱託として、後はフリーの社外の筆者として、そこを舞台に取材、執筆を続けたが、この本を書くために、二〇一四年八月末をもってその『アエラ』から消えた」と述べてゐる。

「なぜ、この本を書くのか。二〇一四年八月五日に、(筆者は)その日の朝日新聞朝刊の、あの特集を見たからである」と語つてゐる。

あの特集とは、慰安婦誤報記事である。

長谷川煕は改訂版ではない『崩壊 朝日新聞』のまえがきで、つぎのやうに述べてゐる。長文だが引用する。

「日本統治下の朝鮮の女性たちをかつて突然当局者が襲い、強制連行して従軍慰安婦にしていたというその実行者の証言は実は虚偽だったと認めた。が、その証言を取り上げた関係記事をすべて取り消すことを明らかにしつつも、内外に深刻な影響を及ぼしてきたその虚報を、そもそも裏付けも取らずに紙面に載せ続け、その報道に各方面から疑問が高まってからも長く放置してきたことに一言の詫びもなく、問題は、長年にわたり報じてきた官憲の強制連行ではなく、慰安婦が存在したというそのことであると話をすり替え、開き直っていたのである。
 この威張り返った、そして物事をごまかす態度に愕然とした。私はこの特集を見て、この新聞社は、(中略)この八月五日をもって最終的に新聞の実質は終わった、崩壊した、と感じた」

20190517

その動画は YouTube で、いまも消されず残つてゐて、見ることができる。いつ消されるかわからないが、しかし動画のアドレスだけは貼つてをく。この会見を見た人も見なかつた人も、時間を置いて、いま一度、時の一コマとして見ると、客観的な見方をもたらすのではないか、さうしてもう一度考へる機会が得られるのではないかと思ふ。

https://www.youtube.com/watch?v=sPeXA9w1Bys

このやうな長いまえがきをなぜ引用したかといふと、朝日新聞の本質、特徴を示す三つの言葉が散りばめられてゐるからである。
一 裏付けを取らない
二 一言の詫びもない
三 ごまかす態度

この三つの態度は戦前から戦後になつても終始一貫して不変である。戦前あれだけ国民を戦争に向かつて焚きつけておいて、敗戦直後、臆面もなく、掌を返し、百八十度轉換しての再出発にあたつてのレトリック「国民と共に起たん」も、ごまかし態度の典型である。

さらに、慰安婦補償に関しては日本国民の税金が費やされてゐる。この費やされた金に対しても禁忌にして触れてゐない。本来なら朝日新聞社が総額国民に返金して当然の金である。











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