蛮茶庵

フォト・エッセイ ごまめの歯ぎしり
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# 甘ちゃん dimanche 19 août 2007
 参院選挙の大敗後の七月三十一日、三世の甘ちゃんは首相経験者を訪ねて助言を仰ひだ。訪ねた先は森、中曽根、海部の元総理経験者。

 しかしこの顔ぶれ、肝心な人がひとり欠けてゐる。ふつうならきのうまで仕へた直属の上司がここにゐるはず。

 なぜ、どうしてなのだらう。

 行動や決断は人の心を自ずから語る。

 人が助言を求めるのは、自分の望むことばをそこに見つけ出すため。慰められたいため。それ以外はどんなことばも耳に届かない。人は自分のよいところしかみないやうにつくられてゐる。だから中曽根元首相のこのことばが唯一心に残つたのだ。*** この道をまつすぐ行けば間違ひないよね、大丈夫だよね ***
一番困難な時に政治家の本領が発揮される。一番いい例が岸先生。(だから孫の)あなたにできないはずがない
 これをきいてこの三世の甘ちやんがどれだけ舞ひあがつて喜んだことか想像に難くない。

 肝心要のとき、いま踏みとどまつてひとり熟考しなければいけないとき、敗因の原因を究明しなければいけないとき、今後を描き直さなければいかないとき、そんなときに、こんなお爲ごかしのことばをきくために、いたずらに時間を過ごしてゐる。これでは、今後ますます覚束ないのは誰の眼にも明らかである。
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